さかもとめいこ
坂本 芽衣子さん
- 1976年生まれ
- 埼玉県本庄市出身
秩父に移住した理由と秩父に抱いていた印象
結婚した相手が秩父の人だったことが理由です。
以前は私も会社勤めをしていたのですが、結婚して夫の秩父の実家に住むことになりました。その為か、はじめは秩父にはあまり強い印象は持っていませんでした。秩父は子供時代の遠足や合宿で来ていたので「埼玉の観光地だなぁ」という程度の印象でした。住み始めた頃も、最初は市外の会社に通勤していましたので、秩父には寝に帰っているような感じでした。秩父には失礼ながら特別な印象は持ってなかったんです。
ゲストハウスを始めてから、お客さんに「秩父っていいところですね」と言われ、「あっ、秩父っていいところなんだ」と思うようになってきました。
ゲストハウスを始めた経緯
結婚当初は市外の会社に勤めていたのですが、場所も遠く残業も多い職場でした。次第に通勤が厳しくなってきたので、会社を辞め、秩父に転職を考えました。ちょうどその頃、民泊が流行っていて、住んでいた夫の家の空き部屋で民泊をやってみたところ、外国の方や観光客の方が結構来てくれました。これは仕事としてやってみてもいいのかな、と思ったことがゲストハウスを始めたきっかけです。
民泊の時は、空いている部屋を貸しているだけで、お客様に対して甘えもあったのですが、現在は旅館業法の簡易宿所としての許可を取得して経営していますので、お掃除とか接客とかはしっかりやっていかなくてはいけないなと思っています。とはいってもゲストハウスなので、お客様も他のホテルや高級旅館とは違いフレンドリーな雰囲気で来ていただけるので楽しくやらせて頂いています。
ゲストハウスのお客様の反応
お客様は、かめのこホステルの立地が西武秩父駅に近いということもあって、都心から来られる方が半分くらいです。国別で言うと日本人8割、外国人2割くらいでしょうか。秩父に来られる外国人は旅慣れた方が多く、日本の事をよく知っているので、コミュニケーションは取りやすいです。外国のお客様は、最初は中国人が多いのかなと思っていましたが、かめのこホステルには台湾や香港の方が多く、オーストラリア、フランスなどの欧米人もよくいらっしゃいます。外国のお客様の大多数はアニメの聖地巡礼が目的です。特にアジア圏の人は「アニメの聖地を見に来たんですよ!」という方がほとんどです。欧米人で多いのはイチローズモルトをはじめとするお酒に興味をもたれ、購入されたり工場見学をされたりする方も半分くらいいます。自国で買うとすごく高いので、直接買いに来たとお聞きしました。
現在の利用状況は、ありがたいことに日本人は結構な割合でリピーターの方がいらっしゃいます。それは想定してたより多く、3度、4度と来られる方もいらっしゃるので、嬉しい限りです。
秩父に住んで思うこと
秩父はコンパクトで街もあって山もあって自然もあって、歴史もあるところが好きです。特に歴史があるところが好きです。秩父の人たちも大変いい人ばかりです。はじめはここで商売することで、どう思われるかな?なんて心配しましたが、皆さんにこやかに私達だけでなくお客様にも接してくれています。
現在、秩父は観光客の方がとても多く来られます。街も盛り上がっていろいろなイベントをやったりとか、お店が増えてとてもいいと思いますが、私は歴史のある街が好きなので、新しい事だけじゃなく、古いものと新しいものとが共存して欲しいと思っています。
私は秩父の田舎の雰囲気の街、その街中に普通にお寺と神社があるのもとてもいい感じで好きです。特にここに行ってくださいというより、秩父全体の雰囲気を見て、良さを感じて欲しいです。
かめのこホステル
https://www.chichibukamenoko.com/