かねこくみ
金子クミさん
紹介文
千葉県出身。林道や登山道を走るトレイルランニングの大会参加をきっかけに秩父移住を考え始める。山登りが好きで兼ねてから自然の多くある場所に暮らしたいとの思いがあり、様々なタイミングが重なり2024年1月に秩父へ移住する。
ランニングをしながら秩父の街を探索し新しい暮らしを楽しまれている。
移住の経緯
ーーー秩父への移住を考え始めたきっかけになる出来事があれば教えてください
ここ(羊山公園)が会場で、「FunTrails Round秩父&奥武蔵」というトレイルランニング(林道や登山道を走る大会)の大会がありました。
今年2024年が開催10回目の記念大会になるのですが、私は第1回からその大会のボランティアでランナーが立ち寄るエイド(給水所)などの手伝いをしていました。
ランナーとしては第2回の50kmの部で出場し完走しています。久しぶりに30kmで出場したのが、一昨年の2022年の秋でした。
そこでたまたま秩父市の移住相談センターがブースを出していて、秩父には移住の相談ができるところがあるんですよ。という感じで声を掛けられて立ち寄ったのが最初のきっかけです。
ーーーそれまでは他の地域も含めて具体的に検討したりしていたのでしょうか?
その時は移住については具体的には考えていませんでしたが、近い将来どこか自然にあふれた山の近くに移住したい気持ちはありました。
そんな時、秩父ファンクラブの存在を教えていただき、すぐに入会し2023年春の焚火イベントに初めて参加しました。そこから何度かファンクラブのイベントに参加して、少しずつ秩父へ移住できそうな気持になっていきました。
短い期間での移住を決めた転換期
ーーー考え始めてから移住まで1年ほど、という短い期間で決断された決め手はありましたか?
月に1度か2度ファンクラブイベントの参加やプライベートも含めて秩父に来ているうちに、秩父に来ることに慣れてきていました。東京からの距離も近く、私の場合千葉県に実家があって父が1人で暮らしているので、1日で行って帰れる距離感っていうのが移住する上で結構大事だったので、秩父ならできるかなと思い始めました。
実現に向けて動き始める中での大きなきっかけは、友人と秩父市の「お試し居住」に滞在した時です。不動産屋へ出向き、物件をいくつか見させていただいたなかに、暮らしてみたい物件があり、引っ越ししてしまおうかなと。
東京での暮らしは便利ですが、自分にとっての豊かさはそこではない。コロナ禍を経て人口が増え続ける都心で暮らす窮屈な環境からでたい気持ちが強まっていたし、仕事の環境などいろいろなタイミングも重なって、一気に移住への決心が固まりました。
人生一度きりなので!
秩父での暮らし
仕事について
ーーー仕事についても変化があったと伺いましたが
移住した当初は都内まで週2回くらい通っていたのですが、縁あって秩父の企業で働かせていただくことになりました。
不思議なご縁を感じます。
休日の過ごし方
ーーーもちろん走っていることが多いと思いますが、どんなことをされていますか?
秩父の野菜は安くて美味しいので、歩いて農協などに野菜を買いに出ています。今は車を持っていないので歩くか走って行きます。ここに行ったら美味しいこれが食べれるという情報をだいぶ熟知してきたので散歩がてら出かけています。
長い距離を走りたいときは、Googlemapを見ながら街中を徘徊していますが、今のところ最長は皆野までの往復です。
都内は人も自転車も多くて、走るのも神経を使いますが、秩父はその点は走りやすいです。
パークランのボランティア
ーーー地域おこし協力隊の松本さんが主催されている秩父ミューズパークparkrun(パークラン)に参加されているんですよね?
毎週土曜日の朝8時から開催されているparkrun(パークラン)にも参加しています。会場のミューズパークまでは自宅から6kmくらいなので、走ってからボランティアスタッフとしてお手伝いしたりしています。パークランの参加をきっかけに、同じ町内や地元の方々と知り合うことができたので、今後パークラン以外でもイベントや大会などでご一緒させていただく機会ができたらいいなと思っています。
お気に入りのお店について
ーーーよく立ち寄られるおすすめのお店があれば教えてください
ウイスキーが好きなので、移住する前に教えてもらったのが「ハイランダーイン」ですね。
その後、「喫茶カルネ」も教えていただきました。
向かいの「ニューヤング」には松田さん(インタビュアーで協力隊OG)のお店もあるので通りすがりに、知り合いの方のお店があって入れるのは嬉しいです。
暮らしてみて感じたこと
ーーーまだ移住して来て2ヶ月ほどですがイメージと違うことなどありましたか?
まだ移住してきて夜飲みの回数は少ないです。秩父の夜は早いので(笑)
お店が終わるのが早いし街が暗いので、夜歩いてるとすごく夜ふかししてるみたいな気分になります。
そのせいか、東京の生活より早寝早起きになっています。が、今後は秩父ならではのBarめぐりを楽しみたいです。
これからの展望
ーーーこれからの秩父暮らしでやってみたいことなどありますか?
少しずつですが、周辺の山々へ足を運んで、秩父へ遊びにきてくれる友人たちを案内できるようになりたいです。
コロナ禍以前は高尾山などで「山飯」(やまめし)をよくやっていたので、そろそろ復活したいです。食材や調理器具を全て背負って山に登って、みんなで食事を作って飲んだり食べたり。作ることも、そこまで登ることと帰りはほろ酔いで下山するというプロセスも含めて楽しめるのが山飯です。
また、秩父で知り合った方々との交流も増やして、新しい楽しみを見つけていけたらいいなと思っています。